AutoCADには“補助線”というコマンドはありません。補助線が必要な際には、特定の画層(印刷されない画層)に構築線、または線分などを作図する手法が一般的です。
このとき、補助線として作図したつもりのオブジェクトが、通常の画層に作図したりすると、印刷時に表示されてしまうという“うっかりミス”が起こりやすくなります。
そこでこのようなミスを防ぐために、ツールパレットを利用して、補助線を作図する画層を指定するようにしましょう。
図面上にある3個のオブジェクトに接する円を描くには、[円]-[接点、接点、接点]を利用します。
コマンドを実行すると「円周上の1点目を指定」とメッセージが表示されるので、接したい一つ目のオブジェクトを選択します。
後は「2点目を指定」、「3点目を指定」と続くので、二つ目のオブジェクト、三つ目のオブジェクトのライン上を順番に選択していきます。
※オブジェクトスナップの[接線]が働いた状態でオブジェクトを選択できる
込み入った図の中でハッチング領域を点で指定する際には、境界セットを使い、分析対象となるオブジェクトを指定しましょう。
境界セットを指定することで、それ以外のオブジェクトを認識せずに、ハッチング領域を指定できるようになります。
指定した範囲にハッチングを作成する際に、ハッチングオブジェクト(範囲)に沿って境界図形を作成することができます。
境界図形は「ポリライン」、「リージョン」から選択することができます。